卒 業 を 祝 う 
三年担任のことば― 

1組 葛城  2組 三好  3組 志岐  4組 中野  5組 郡山
6組 土井  7組 小淵  8組 重富  9組 中本  10組 沢辺  11組 永田

校長 友永茂男

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   3−2担任 三好紀夫

卒業御目出度う&カ才もなく非才な私にとっては、諸君を送る言葉としてはこれ以外には何もない。しかし、これではいささか格好がつかないので先人の言でも書くことにする。へぼ碁の見本たる私だが、先日囲碁雑誌を読んでいたらあるプロ棋士の言に次のような文があった。
 碁の基本は定石ですが、安全な手段ばかりでは、進歩がありません。碁にも技術革新が、たえず要求されるのです。しかし、新しいものを生みだすためには基礎が必要です。
 毎日の自分を反省すれば、安全な手段ばかりを取っているようである。前途ある諸君には、このプロ棋士の着実な勉学の上に、冒険をいとわない勇気をもって盤面に向ってほしいという気持ちを理解し、人生に向ってほしいものだ。


   『東高新聞』第151号 昭和53年3月29日(水曜日)発行