卒 業 を 祝 う
三年担任のことば―
1組 葛城 2組 三好 3組 志岐 4組 中野 5組 郡山
6組 土井 7組 小淵 8組 重富 9組 中本 10組 沢辺 11組 永田
校長 友永茂男
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3−9担任 中本裕史
卒業おめでとう。皆さんにとって高校はどんなものだったでしょうか。いろんな勉強のやり方を学べたでしょうか。私はいつも言うのですが、勉強には二つの面があると思います。一つは、いろんな知識を仕入れること。そしてもう一つは、その知識を用いて自分でいろんな事を考え、判断し、決定していく面。どちらか一方では勉強ではないでしょう。どちらの面についてもいろんな先生からいろんな方法があることを示してもらったと思います。人生全体からすれば、学校で身につける知識も、試す方法も、質量ともにちっぽけなるものであるかもしれません。しかし、一生を通しての勉強のスタート台として、学校というのは、人類が考え出した、すばらしい発明なのだと思います。このことを頭に入れて、これからの勉強を続けてほしいのです。「勉強、勉強」って、誠に硬い感じで申しわけないのですが、決して、「英単語を覚える勉強」などというだけの意味の「勉強」にとらないで下さい。
最後の機会を与えられたので、まだ言い足りない気がして、いつもいってきたことをここで繰り返しました。
さて、先日、三年前のある卒業生が急に亡くなったことを知らされ、何とも遣り切れない気がします。どうか、健康にはくれぐれも注意して下さい。
『東高新聞』第151号 昭和53年3月29日(水曜日)発行