『東高新聞』 第151号  昭和53年3月29日(水曜日)発行
   

  翔け!486名

 去る三月一日、四八六名の若人が、東高の学舎をあとにした、本校第三十回生にあたる今回の卒業生が記した三年間の軌跡には、これから後もおそらく経験することはないであろう新校舎への移転ということが含まれていた。今回の卒業生は、そういった面から見ても多彩な三年間を過したのであるのだから、それだけ感慨もひとしおであろう。
 人生の中で大いに重みを持つこの若き日の三年間を、東高という恵まれた環境の中で過ごせたことに喜びを感じている人も少なくないにちがいない。スポーツに、また学業にと、常に自己のベストを尽くして去っていった卒業生の胸には、青春のまっただ中にいる身だからこそ持つことができる、かけがえのない思い出を刻んだに違いない。
 卒業後は、大学に進学する人もあれば就職して社会人となる人もあるが、東高で共に生活した体験はこれからの人生に大きな影響を与えることだろう。
 社会の状勢は決して楽観できない。造船長崎も不況に見舞われ、これからの見通しも決して明るくはない。次代を担う若者として、高校三年間の成果を存分に発揮してがんばってもらいたい。

 第三十回卒業生の皆さん
  御卒業おめでとうございます



卒 業 を 祝 う 
三年担任のことば― 

1組 葛城  2組 三好  3組 志岐  4組 中野  5組 郡山
6組 土井  7組 小淵  8組 重富  9組 中本  10組 沢辺  11組 永田

校長 友永茂男